ロッドテック販売店安全講習会レポート①
2019年3月19日に急遽開催しましたロッドテック販売店安全講習会には
全国よりたくさんの方々にお集まり下さり心より感謝申し上げます。
省スペースにたくさんの方々で会場は缶詰状態でした。
改めてお詫び申し上げます。
遅刻者もなくきっちり10時に講習会スタート。
最初の1時間は愛知県知多郡美浜町で活躍中のマスタースィーパー『ショルン』さんの
西川君にディスカッション リーダーをお願いし、『高所作業に伴うヒヤリハット』
事前に用意させて頂いた事例を元に、
なぜ『ヒヤリ』したのか?
何が原因で『ハット』したのか?
事故は『ヒヤリハット』の延長に待ち構えています。
現場作業にてこの『ヒヤリハット』をなくすことで事前に事故は防げるものです。
参加者の皆さまと事例を元に『ヒヤリハット』の原因さぐりました。
もちろん、色々な意見が出ました。
そして、『ヒヤリハット』しない為に、
”私ならこうする”
①一人作業はしない!
②しっかりと足場を確保!
③転落防止措置を徹底する!
などなど、安全対策はいくつもあります。
安全対策にやり過ぎはありません。
参加された皆様と改めて
『安全対策』の重要性を確認致しました。
お昼ご飯を挟み、午後からは
『高気密住宅への薪ストーブ設置に伴う注意点』
これから煙突メンテナンス シーズンを迎えます。
お客様のご自宅にお邪魔して、
薪ストーブを安全に使用できる環境なのか否かを確認するには
絶好のタイミングです。
高気密住宅で室内気圧が外気圧よりも著しく負圧が強い住宅では
薪ストーブからの排煙が逆流しやすいのです。
『着火しにくい場合は近くの窓を開けて』
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これ、間違った使い方ですよ!
着火直後の逆流は煙や匂いが室内へと流れ出るので、
対処は比較的に容易に出来ますね?
では、鎮火(熾火状態)に向けて排気温度が下がり、
煙突内で起きるドラフト(上昇気流)も弱まります。
ドラフトが弱まれば、強い室内負圧に負けて、
排煙は室内へと再び逆流が始まります。
熾火状態での逆流は無煙無臭!
この状況で何を想像されますか?
そうです!
一酸化炭素ガスが室内へと流れ込んでくるのです。
一酸化炭素の事を海外では、
『Silent Killer』
『静かな暗殺者』
とも言われています。
着火の時に既に逆流するような住宅での薪ストーブの
使用は大変に危険だと言う事です。
このような事がないように、
私たち『ロッドテック煙突掃除人』は
煙突をきれいに掃除するのはもちろん!
お客様が安全に薪ストーブを利用できる環境なのか?
そこまでチェックする使命があるのです。
今回のロッドテック安全講習会では
高気密住宅でのチェック方法を学んで頂きました。
内容は
①アナログ式 エバキュエーションチェック方法
②差圧計を用いたドラフトチェック方法
せっかく、差圧計を使いドラフト測定をしたのだから
ドラフト スタビライザーの活用法もご説明しました。
このドラフト スタビライザーですが、
むやみに装着する物ではありません。
各薪ストーブメーカーが定める
最高ドラフト値を大幅に上回った際に使用するものです。
各メーカーが各機種毎に定める最高ドラフト値を上回ると
過剰燃焼=オーバーバーニング
となります。この様な環境で薪ストーブを使用すると
薪ストーブが熱損傷を受けやすくなります。
従って、
ドラフトスタビライザーの取付には
正しい知識を持った英国ロッドテック認定技術者に相談しましょう!
さて、次回のロッドテック販売店安全講習会は5月20日です。
2回目の講習は場所を弊社から移動し、
高気密高断熱住宅を手掛ける
工務店様の事務所兼モデルハウスにて
実際に測定器を使用し、住宅の気密測定から
薪ストーブの必要給気口サイズ割り出しを
実践して頂きます。
詳しくはこちら
ロッドテック販売店安全講習会(第一回)に参加された方々と記念撮影
<参加販売店>
順不同
敬称略
以上 12社 の安全講習会となりました。
英国 『ロッドテック』日本総輸入元
株式会社エイコーテレシス